メディア&エンターテイメント、お客様導入事例
株式会社インフィニットジャパン様導入事例 コスト試算の難しさから一度は諦めた外部保管サービス
Wasabi採用でついに市場投入が実現
医療機関をランサムウェア攻撃から守る砦に
インフィニットジャパン は、医療機関向けにITソリューションを提供する韓国INFINITT Healthcare の日本法人です。INFINITT Healthcareは2002年に誕生、PACS(Picture Archiving and Communication System、医用画像管理システム)に強く、韓国のみならず、日本、アメリカ、中国、ヨーロッパなど世界55カ国6,300以上の医療機関が同社の製品/サービスを導入しています。日本において、インフィニットジャパンは世界で培った良質のソリューションをわが国ならではのニーズに合わせて提供。常にユーザーの視点に立つ姿勢、また良質でリーズナブルな価格での製品/サービス提供が高い評価を得ています。
ビジネスにおいて「データ」は非常に重要です。そして、そのデータを安全かつ効率的に保管・管理するために欠かせないのがストレージサービスです。特にインターネット経由でアクセスできるオンラインストレージとクラウドストレージは、多くの企業にとって重要な選択肢となっています。しかし両者は似て非なるサービスであり、それぞれの特徴やメリット・デメリットを正しく理解することが欠かせません。この記事ではオンラインストレージとクラウドストレージの違いを分かりやすく解説し、ビジネスシーンにおける最適な選択をサポートします。オンラインストレージとクラウドストレージの基本的な違いオンラインストレージとクラウドストレージは、どちらもインターネットを介してデータの保存・管理を行うサービスですが、提供される機能や対象ユーザーが異なります。ビジネスでどちらのサービスを利用するかは、扱うデータの規模や種類、セキュリティ要件、そして予算などを考慮して慎重に判断する必要があるでしょう。オンラインストレージインターネット上のサーバーにデータを保存し、ウェブブラウザやアプリを通じてアクセスできるサービスです。主に個人ユーザーを対象としたサービスが多く、シンプルなファイルのアップロード・ダウンロード機能が中心になります。そのためオフライン時にはデータにアクセスできないことが一般的です。クラウドストレージオンラインストレージよりも高度な機能を備えたサービスであり、企業やビジネスユーザーをターゲットにしています。データは複数のデータセンターに分散して保存されることが多く、高い信頼性と可用性が強みです。また、自動バックアップ、データの冗長化、スケーラビリティ(必要に応じた容量の増減)など、企業ニーズに対応した機能が充実しています。さらに、複数ユーザーでの同時利用、データ同期、データ暗号化など、利便性やセキュリティ面も強化されています。オンラインストレージの特徴オンラインストレージは、インターネットに接続できる環境であれば、いつでもどこでもデータにアクセスできる手軽さが魅力です。個人利用からビジネスシーンまで、幅広く活用されています。代表的なサービス代表的なオンラインストレージサービスとしては、Google DriveやDropbox、OneDriveなどが挙げられます。いずれも、ファイルをアップロードして保存するだけでなく、フォルダの共有やファイルの同期、リアルタイムでの共同編集など、便利な機能を備えているのが特徴です。これらの機能を活用することで、チーム内での情報共有や共同作業がスムーズに行えます。オンラインストレージが適しているケースオンラインストレージは、比較的小規模なチームや個人での利用に適しています。導入コストが低い、あるいは無料で利用できるサービスも多い点が魅力です。また、直感的に操作できるシンプルなインターフェースも特徴で、専門知識がなくても容易に利用できます。そのため、ITリテラシーに関わらず、幅広いユーザーに受け入れられています。クラウドストレージの特徴クラウドストレージは、高い信頼性と堅牢なセキュリティを誇り、大容量データの保管や高度なデータ管理が必要となるビジネスシーンで力を発揮します。代表的なサービスWasabiは、低価格ながらも高い信頼性とパフォーマンスを提供するクラウドストレージサービスです。データは複数のデータセンターに冗長化して保存されるため、万が一の障害発生時にもデータの消失を防ぎます。また、必要な容量に合わせてストレージを柔軟に拡張できるスケーラビリティも大きな魅力です。すべてのデータは暗号化して保存され、アクセス制御や監査ログなど企業が必要とするセキュリティ機能も充実しています。クラウドストレージが適しているケースクラウドストレージは、特に大規模なデータを取り扱う企業や、高い可用性とセキュリティが求められるビジネスに適しています。たとえば、医療機関における電子カルテの保管、金融機関における顧客情報管理、ECサイトにおける商品画像の保存など、データの消失が許されないビジネスにおいて真価を発揮します。また従量課金制が一般的で、利用した分だけのコストで済む点も魅力です。必要に応じて柔軟に容量を増減できるため、コストパフォーマンスに優れています。ビジネスにおける選び方のポイントオンラインストレージとクラウドストレージ、どちらを選ぶべきかは、それぞれのビジネスニーズによって異なります。ここでは、サービス選定における重要なポイントを紹介します。使用するデータの規模と種類扱うデータの規模や種類によって、最適なサービスは異なります。たとえば、日常的にやり取りする資料や、容量が比較的小さいファイルであればオンラインストレージで十分に対応できるでしょう。 一方で、大容量の画像データや動画データを扱う場合、あるいはシステムバックアップなど膨大なデータの保管が必要な場合は、拡張性とコストパフォーマンスに優れたクラウドストレージが適しています。セキュリティとコンプライアンスの重要性企業にとって、顧客情報や機密情報など、取り扱うデータの保護は最重要課題です。特に近年はGDPRなどの個人情報保護法が強化されており、適切なセキュリティ対策を講じなければ企業の信頼を失墜させかねません。クラウドストレージは、データの暗号化、アクセス制御、多要素認証など、強固なセキュリティ機能を提供している点が大きな強みです。またサービスによっては、国際的なセキュリティ基準規格に準拠していることを証明する認証を取得している場合もあり、より安心して利用できます。まとめオンラインストレージとクラウドストレージは、それぞれ特徴や機能が異なるものの、どちらもビジネスにおいて重要な役割を担うデータ保管サービスです。オンラインストレージは、手軽に導入でき、小規模なチームや個人での利用に適しています。一方、クラウドストレージは、大容量データの保管や高度なセキュリティ対策が必要な場合に最適です。ビジネスの規模や扱うデータの種類、必要なセキュリティレベル、そして予算などを考慮し、自社のニーズに最適なサービスを選択してください。...
私たちは、スマートフォンでお気に入りのペットや家族の写真を簡単に見つけられるようになりました。しかし、このテクノロジーは高価で、メディアエンターテイメント業界(M&E)の大きな組織ですらなかなか利用できませんでした。ニュース速報に対応して、アーカイブから必要な映像をどれだけ早く見つけられるか?は長年の課題だったのです。そしてここ数年、M&E業界の一部では、人工知能(AI)と機械学習(ML)を活用してコンテンツを検索するようになってきました。M&E業界にとってのAIとMLのメリット エンターテイメントのチャネルが増え続ける中で、最新のコンテンツを利用してより良いストーリーをより早く伝えることができる。 4Kのデジタル映画制作では数ペタバイトのストレージ利用が一般的ですが、業界は8Kに向かっているため、1エクサバイト以上の容量が標準になる日も近いでしょう。このようにコンテンツの格納に必要なストレージ容量は増大していますが、AI/MLにより自動処理することで、ポストプロダクションのコストを削減できます。M&E業界では、メディアを分析するためにAIとMLを活用することを、一般にAI自動タグ付けまたはAIタグ付けと呼んでいます。何千時間ものビデオを分析して、人間よりもはるかに速く1つの重要なシーンを見つけるために使用します。AIタグ付けの出力は、別のデジタル資産作成の際の「重要な瞬間」を検索するために使うメタデータです。M&E業界にとってAIタグ付けの導入は必須とも思われますが、一方で導入をためらう以下の課題がありました。 セキュリティ問題:不正アクセスからコンテンツを保護する必要がある 不正確:AIが生成した結果の精度が低い 費用がかかりすぎる:実装と実行が複雑でコストがかかりすぎるため、ROIが低いこの課題をすべて解決したのが、AI自動タグ付け機能とクラウドストレージを組み合わせた初のインテリジェント メディア ストレージ、Wasabi AiRです。以下に特長をまとめます。セキュリティ:Wasabi AiRが生成したお客様のメタデータとカスタムトレーニングは、Wasabiではなくお客様が所有し管理します。...
前回は、企業にとって重要なデータ保護の選択肢として「レプリケーション」と「バックアップ」の違いを解説しました。どちらもデータ損失から企業を守るための有効な手段ですが、今回は、より長期的な視点でデータ活用を考える際に重要な「アーカイブ」に焦点を当てます。ビジネスの成長や法令遵守の観点からも、データの長期保存は企業にとって重要な課題です。今回は、「アーカイブ」と「バックアップ」の違いを明確化し、それぞれのメリットとデメリットを理解した上で、目的に最適なデータ保存の長期戦略について考えていきましょう。アーカイブとは?目的とメリット・デメリットアーカイブとは、アクセス頻度の低いデータを別のストレージに移行することです。従来はテープ媒体などにデータを保存することが一般的でしたが、近年では、低コストで拡張性の高いクラウドストレージを活用するケースも増えています。アーカイブ利用の主な目的まずは、アーカイブを利用する主な目的について見てみましょう。長期的なデータ保管過去の売上データや顧客情報、設計図面など、企業活動で生み出されるデータの中には、すぐに必要ではないものの、長期的な視点で見た時に、分析や活用に役立つ可能性があるものが数多く存在します。アーカイブは、このようなデータを安全かつ効率的に保管しておくための有効な手段です。コンプライアンス遵守企業には、個人情報保護法や会計法などさまざまな法令に基づき、データを一定期間適切に保管することが義務付けられています。アーカイブは、法令で定められた期間、データを安全に保管することで、コンプライアンス違反のリスクを低減する手段のひとつです。アーカイブのメリット・デメリットアーカイブでは、アクセス頻度の低いデータを低コストなストレージに移動させることで、データ保管にかかるコストを大幅に削減できます。特にクラウドストレージを活用するケースでは、必要な容量に応じて柔軟にコストを調整できるため、コスト効率の高い運用が可能です。一方、アーカイブはアクセス頻度が低いデータの保管を目的としているため、通常のストレージと比べてデータへのアクセス速度が遅くなります。そのため、頻繁に参照する必要のあるデータには適していません。アーカイブとバックアップの比較前回の記事で解説した「バックアップ」と、今回紹介している「アーカイブ」は、どちらもデータ保護の手段として混同されがちです。ただし両者は利用の目的や保存期間の点で異なります。アーカイブ:長期保存、コンプライアンスアーカイブは長期的な保存を目的としており、保存されたデータは分析用途や法令遵守のための証拠資料として活用されます。具体的な用途としては、過去の売上データ分析による経営戦略の見直し、顧客動向の長期分析によるマーケティング施策への活用、訴訟や調査発生時の証拠提出などが挙げられるでしょう。アーカイブデータはすぐにアクセスする必要性が低いため、低コストなストレージに保管されることが多く、保存期間も数か月、数年、または法令で定められた期間など、長期に渡るケースが一般的です。バックアップ:短期保存、データ復旧一方、バックアップは、システム障害やヒューマンエラー、災害発生時など、元のデータが消失した場合の復旧を目的としています。バックアップでは、障害発生前の状態にシステムを復旧させるために定期的にデータのスナップショットを取得し、迅速に復旧できるような体制を整えることが重要です。そのためアクセス速度が重視され、保存期間も数日~数週間程度と比較的短期でです。法規制への対応とデータ管理のコスト削減データ保存を行う上で、法規制への対応は避けて通れません。特に近年は個人情報保護に関する法規制が強化されており、企業には適切なデータ管理が求められています。個人情報保護法への対応個人情報保護法では、個人情報の利用目的の明示や、取得した個人情報の適切な管理、第三者への提供制限などが定められています。企業はこれらの法令を遵守するために、個人情報の利用目的を明確にした上で、適切な方法でデータを保管し、不要になったデータは速やかに削除または廃棄する必要があります。アーカイブは、個人情報を含むデータを法令に則り適切な期間、安全に保管する手段として有効です。ストレージ容量の最適化日々増え続けるデータはストレージ容量を圧迫し、コスト増加の要因となります。アーカイブではアクセス頻度の低いデータを低コストなストレージに移行することで、高価なストレージ容量を有効活用できます。コスト削減効果も期待アーカイブを活用することで、高価なストレージ容量の圧縮によるコスト削減、運用管理の効率化によるコスト削減など、さまざまな効果が期待できます。特に従量課金制のクラウドストレージサービスを活用すれば、無駄なコストを抑えながら、柔軟かつ拡張性の高いデータ保存環境を構築できるでしょう。まとめ今回は、データ保存の長期戦略として「アーカイブ」について解説しました。アーカイブはバックアップと異なり、長期的なデータ保管と活用、そしてコンプライアンス遵守を目的としています。アクセス頻度の低いデータを低コストなストレージに移動することで、効率的かつ安全なデータ管理体制を構築できます。近年、企業におけるデータ活用はますます重要性を増しており、長期的な視点に立ったデータ保存戦略が求められています。アーカイブを活用することで、過去のデータ分析による新たなビジネスチャンスの創出や、法令遵守による企業の信頼性向上など、さまざまなメリットを享受できる可能性があります。自社のビジネスニーズやデータの特性を考慮し、アーカイブを有効活用することで、データの価値を最大限に引き出し、企業の成長に繋げていきましょう。...