DATA PROTECTION

Backup as a service (BaaS) を利用すべき7つの理由

Thu Nov 14 2024By David Boland

データのバックアップをこれまでと同じやり方で行うのは、もはや現実的な対策とは言えません。バックアップは電子メールと並んでコンピューターシステムに不可欠な機能です。また、企業のデータは意思決定と新たな成長を促す生命線となるため、災害が発生した場合に備えてデータの安全性を高めることが重要です。データを保管する場合、かつてはストレージサーバーのバックアップラックや専門家を頼る必要がありました。しかし、「As-a-Service」革命が起きたことで、特にクラウドベースのバックアップを重視するマネージドクラウドコンピューティング企業に大きな変化がありました。バックアップは今や、オンプレミスストレージの年間メンテナンスよりもコストを抑えながら、オフサイトで実行することができます。本稿では、信頼性の高いBackup-as-a-Serviceプロバイダーでクラウドをバックアップすべき7つの理由をご説明します。

あらゆるAs-a-Service

「As-a-Service」を使用する主なメリットは、使用量に応じた料金システムで多額の初期費用を削減し、サービスを導入しやすくなることです。企業でデータをバックアップする場合、ハードウェアではストレージ容量に悩まされることがありますが、Backup-as-a-Serviceの場合、アップグレードすることなく、チームの成長に合わせてストレージを簡単に拡張できます。データの増加は2年ごとに倍増すると予想されています。そのため、データ中心のビジネスを構築する上でこのような柔軟性は不可欠です。

企業データバックアップの付加価値にフォーカス

IT組織にとって、バックアップは不可欠ではあるものの専念すべき業務ではありません。クラウドにおけるBackup-as-a-Serviceは通常、一度設定すればその後は手間がかからないプロセスが自動で適応されます。しかし、従来のオンプレミスバックアップでクラウドと同じレベルの冗長性を実現しようとすると、継続的な維持と調整が必要になります。オンプレミスのバックアップに頭を悩ませる時間があれば、マーケティングや販売システム、モバイルワーカー、AI、機械学習、デジタルトランスフォーメーションなど、ビジネスの価値を実質的に向上させるプロジェクトを展開できます。

CAPEXからOPEXへのシフト

「As-a-Service」が広まったことで、資本支出(CAPEX)モデルから運用支出(OPEX)モデルへ移行しました。Software-as-a-Service(SaaS)が従来のソフトウェア購入の初期コストを削減したのと同様に、OPEXはIT予算の初期コストを削減します。多くの企業が好む購入モデルを使用することで、問題の発生時にチームで対処できるようになります。

無限のストレージ容量

企業でデータのバックアップをどうするか決める際、容量を元に考えるのは避けるべきです。つまり、データを保持するか削除するかの決断は、サーバーのバックアップ能力に左右されるべきではありません。しかし、従来のオンプレミスソリューションではコストがかかるうえ、容量が不足した際のアップグレードも困難でした。一方、クラウドベースのBaaSオプションはエクサバイトレベルまで拡張できるように設計されており、保存できるデータ量に実質上の制限がありません。

低コストで高品質な専門知識を提供するサーバーバックアップ

BaaSの料金は、クラウドに保存するデータ量(場合によっては、クラウドから取り出すデータ量)に基づいて課金されます。しかし、BaaSには無料のメンテナンス機能も組み込まれています。そのため、通常であればサーバー管理に高額なコストと人材を投入する必要がありますが、BaaSでは追加コストなしで処理することができます。

簡単に企業データをバックアップできるベストプラクティス

Wasabiでは、バックアップの3-2-1のルールを採用しており、3つのコピーデータのうち2つをメディアで、1つをオフサイトで保管します。従来のオンプレミスバックアップではこの標準を達成するのは困難でしたが、クラウドはストレージのベストプラクティスをすべて満たしています。さらに、プロセス全体を自動化できるため、データの冗長化がさらにシンプルになります。不変性を備えたS3オブジェクトロックなどの機能を追加すれば、ランサムウェアにも対応する無敵のセキュリティソリューションが手に入ります。

災害復旧への小さな一歩

データのバックアップをオフサイトに保存しておくことは、災害が発生した場合に主要なインフラを保護するうえで非常に有効な手段です。従来、データをオフサイトに移動するには、業者の手配や繊細な物理メディアの取り扱い、そして多くの時間とコストが必要でした。しかし、クラウドを利用すれば、バックアップとリカバリを数秒で自動的に実行できます。オフサイトのデータセンターから復元することで、サービスの中断を最小限に抑えながら迅速にデータを回復することができます。

As-A-Serviceスイートの保護

ほぼ半数(48%)の組織が過去12ヶ月間にランサムウェア攻撃を経験しており、そのうちの半数以上(51%)がSaaSデータを標的としています。それでも、ほとんどの組織は200を超えるSaaSプログラムを使用し続けています。WasabiとHYCUによるウェビナー「Averting the SaaS Data Apocalypse(WasabiとHYCUでSaaSデータの崩壊を回避)」では、リスクを見極めてランサムウェアからSaaS環境を効果的に保護する方法をご紹介します。

ウェビナー

WasabiとHYCUでSaaSデータの崩壊を回避

登録する(英語)
sla-slo
ジェネラルSLAとSLOの違いを理解し、自社のビジネスに適切な運用体制を構築する